日馬富士の暴行事件による引退、立行司のセクハラ事件、相撲協会内のゴタゴタ問題など、土俵外での見苦しい出来事に揺れる大相撲。こんなときこそ力士全員が力を合わせて、一番一番熱のこもった取り組みを見せて、場所を大いに盛り上げてほしいものです。
さて、恒例の大相撲を占う。初場所の見どころは、横綱としての品格が問われる白鵬がどのような大相撲をみせるのか、崖っぷちにいる稀勢の里、鶴竜はもう待ったなし、どのような横綱相撲が展開できるのか、と3横綱の動向となるはずです。そこに若手力士がどれだけ割り込んでいけるのか、土俵での楽しみはふくらみます。
では、誰が優勝するかですが、今回は占い方を変えてみました。以前、少し申し上げましたが、ノックダウン方式というか、たとえば白鵬とその他の力士をくらべて、白鵬が有利とみたらそれ以上は占わないというやり方です。これまでは優勝候補と目されいる力士それぞれを占っていました。さて、このやり方が吉と出るのでしょか。
白鵬が優勝する 夬九二
その他の力士が優勝する 観初六
方針 賁上九
白鵬が優勝、とこの時点でいいたいのですが、実は先場所で白鵬が観初六で優勝しています。そこで、その他の力士にもチャンスがあるのか問うてみました。
稀勢の里が優勝する 坤六五
その他の力士が優勝する 巽九三 (白鵬を除く)
方針 震上六
稀勢の里の優勝はない。それでは白鵬を除くその他の力士が優勝かというと、判断がつかない卦爻です。(ますます白鵬が優勝という感じです)そこで、もうひとつ追加してみました。
鶴竜が優勝する 大過九五
その他の力士が優勝する 井初六 (白鵬、稀勢の里を除く)
方針 困上六
大過は勝負占では力を発揮します。鶴竜はいいところまでいくのではないでしょうか。大関以下に優勝の目はないとみます。
<判断>
白鵬が優勝する
結局、ノックダウン方式という感じではなくなりましたが、気になることが払しょくできなかったので、多筮になったのはこれはこれでよしだと思います。結局、はじめの印象通り、白鵬優勝とみました。白鵬優勝の方針占の賁上九も白鵬の安定感を暗示しているように思います。
<結果>
栃ノ心が14勝1敗で初優勝
予想は大きく外れて、平幕力士が賜杯を手にしました。白鵬、稀勢の里はそうそうに途中休場する体たらく。鶴竜は10勝までは快調でしたが、最後に4連敗を喫して脱落。栃ノ心が最後まで闘志あふれる取り組みで盛り上げてくれた場所でした。
それにしても、一発必勝は大相撲では5場所続けてハズレという結果になりました。今回はいつもと違う占的で予想しましたが、今後も的中率を高めるための模索が続きそうです。
白鵬と他の力士との比較で、今回も風地観の初六に軍配が上がりました。これは白鵬が優勝したときの卦爻です。爻辞は「初六童観(どうかん)は、小人の道なり」といいます。この爻辞を読む限り、いまだなぜ勝負占で力を発揮するのかは不明です。
稀勢の里の脱落は、ほぼ予想通りでした。しっかり体を作り上げてから、ぜひまた強い稀勢の里を見せてもらいたいものです。鶴竜と他の力士との比較もむずかしいものでした。水風井と沢風大過の勝負では、これまで外したことがありません。なぜ大過が負けたのか、その理由を見つけるのも今後の課題となりました。
皆さんはいかがでしたか。ハズレると、また周易の言葉に戻り、しっかり読むようになります。卦爻を比較するとそれぞれのもつ特徴なども自分なりにイメージできるようになります。占的を考えるのにも役立ちます。外したことを糧にして、次につなげたいと思います。