イギリス株にはじまり、より感染力が強くなったとされるインド株など、コロナ感染の状況はまだまだ気の抜けない状態が続いています。6月の易には「沢水困」という卦がありますが、これは文字通り、「困難」がその持ち味となります。そこで、コロナ感染について困卦を得たら、まだまだ終息までには時間がかかるというのが大半の判断だろうと思います。ところが、困卦にはもう一つ持ち味があります。 三陰三陽卦 ということです。つまり、陰陽が三爻と三爻と同数で、バランスがとれている。このことを判断に加味すると、はじめは大変でも、地道に努力すれば、最後には状況が変わり、それなりの結果を得ることができると観ます。他にも三陰三陽卦は何種類もありますが、陰陽のバランスの良さがとくに発揮されるのがこの困卦です。なぜなのかその理由は、人ははじめに困難にぶつかりますよといわれると、自然に身構えて慎重に行動するようになるからということなのでしょうが、この困難だけではないという困卦のイメージは、コロナ禍にある今の状況に重ね合わせてみるのが一番わかりやすいかもしれません。感染拡大が止まらず、ワクチン接種率も低い状況が「陰」のとき、やがて若い世代も含めて接種が完了し、完全ではないにしても、コロナ前の日常が戻ってくるときが、「陽」が力を盛り返したときで、仮に今後のコロナによる影響を占って困卦を得たならば、いまは苦しくとも、克服への目途はある程度ついていきたという判断が成り立つと思います。つまり、ワクチン接種さえはじまっていないときに困卦を得るということはなく、ワクチンという希望(陽の力)が見えてきたときにこそ得られる卦だといえますが、困難なときにも解決への糸口がきっとどこかにあるという、人の気持ちや弱さに寄り添った考え方が根底にあるからこそ、周易が現代まで受け継がれてなお多くの支持を受けているのだと思います。6月のあなたの運勢を掲載しました。緊急事態宣言の延長が決まり、この間をワクチン接種拡大時期とする政府の狙い通りに事が運ぶことを、ぜひ期待したいものです。