国際情勢のリスク分析を手がける米コンサルタント会社が年初に当たり、2023年の世界の「10大リスク」を発表しました。新聞などでお読みになった方も多いと思いますが、1位は、ウクライナ侵略を続けるロシアで、「世界で最も危険なならず者国家になる」と説明しています。2位は、昨年10月の共産党大会で3期目政権を発足させた中国の習近平国家主席で、権力集中による不確実性を指摘しています。興味深かったのは3位の、人工知能(AI)の技術開発をあげていることです。社会に偽情報があふれ、「大半の人々には真偽の見極めができなくなる」と懸念を示しています。例えば、政治家の発言映像や、洪水の被害状況などもAIで簡単に偽画像を作ることができ、その真偽を見分けるのがますます難しくなっているといいます。さて、この世界10大リスクの3位に挙げられたフェイク情報リスクを、周易はどのような卦爻で警告してくれるのでしょうか。もしこの問いを占うとすれば、「この報道がフェイクニュースではないように」が占的となるでしょうか。そこでまず思い浮かぶのが「水地比」(すいちひ)という卦です。比の卦得は「親しむ」で、他人ややりたい趣味・学問に親しむためにはどのようにすることが大切なのかを説きます。要は、親しむ対象がよければ、当然親しんだことが役立ちます。親しむ相手が悪いと、結果は凶となります。この比卦の中には、「これに比する。人にあらず」(あてにならないものに親しむべからず)とか「これに比する、首たるところなし、凶」(親しむ道についての見識が欠けている)などの爻があり、こうしたものを得たときはフェイクニュースに十分注意せよ、親しむ相手が違うよ、という判断になると思います。何千年も前に作られた周易ですが、最先端技術だから占えないということはなく、所詮フェイクニュースには人間の思惑や欲がからんでいるのですから、人間の損得や機微を通して、人として社会としてのあるべき姿を論じる周易の占い対象には十分なり得ると思うのですが、いかがでしょうか。2月のあなたの運勢を掲載しました。春近しといえども、まだまだ厳しい寒さが続きそうです。どうぞご自愛の上、ご活躍いただければと思います。
2月のあなたの運勢 https://hakuten.net/?p=2897