昨年2月のご挨拶では、今月の易として「山風蠱」をご紹介しました。山の下に風が閉じ込めらる風通しの悪さから、物事は内部から腐りはじめ、やがては根本から崩壊してしまう、それが山風蠱の示唆するところと説明させていただきましたが、あれから一年、コロナの拡散に次ぐ拡散はとまらず、世界はいままさに山風蠱の真っただ中の状態にあるといえそうです。周易は2000年以上前の昔に書かれたものですが、その当時も山風蠱のいう社会を一変するような事件があり、そうした社会の実相が周易六十四卦の一つに反映されたものと思われますが、先人は山風蠱について次のように説きます。「蠱は、元(おお)いに亨(とお)る」「大川(たいせん)を渉(わた)るに利あり」。古い秩序や社会が崩壊したならば、また新たな秩序や社会が創出する(元いに亨る)。そのためには英知を全力で傾けた新たな挑戦が必要である(大川を渉るに利あり)、と。山風蠱は既存の体制を腐らせる恐ろしさがありますが、その真意は崩壊したものの後に生まれてくる新しい社会への期待です。コロナ終息に向けて、わずか一年でワクチン接種開始が実現しましたが、ワクチンはまさにコロナなきあとの社会創出をめざす、人類の希望の象徴といえそうです。2月のあなたの運勢をお届けしました。2月も緊急事態宣言が継続されそうな雲行きですが、まずは自分たちでできる感染防止対策を実施して、毎日を楽しんでいきたいものです。