一か月のうちに大臣が3人も辞任したり、新型コロナの第8波の到来が現実味を帯びてきたり、ロシアによるウクライナ侵攻にいまだ終わりが見えないなど、落ち着かない世情のもとで今年最後の一か月を迎えます。皆さんにとってはどのような一年だったでしょうか。人の数だけ喜怒哀楽の数があり、悲喜こもごもの365日が繰り広げられたことと思います。12月の易には「水沢節」があります。文字通り、節は「節度」「節約」の意味であり、「ほどほどがいい」ということです。何か願い事を占って水沢節ならば、望外の希望は通らないが、ほどほどの楽しみはあり、となります。度を過ぎた節約はケチ、窮屈すぎる節度は度量なしであり、いわば人としての生き方をはかる一つの尺度を示すのも水沢節の持ち味といえます。この点を踏まえて世情を見渡してみるのも面白いかもしれません。金の欲に駆られたオリンピックの有様、家庭崩壊を引き起してまで献金を求める宗教団体、国民には納得のいかない様々な言い訳や言い逃れを弄ぶ政治家など、例を挙げればキリがありません。何千年も前に作られた周易は、程の良さをわきまえない人間の本質をよく理解していて、水沢節の卦を作ったのでは、と思えるほどです。さて、来年はどのような一年になるのでしょうか。物価高騰やコロナ感染の行方、きな臭さがますます漂う国際情勢など気の許せない状況が続きそうですが、こんなときだからこそ周易をいろいろと試すチャンスといえます。サッカーワールドカップ、優勝はブラジルかスペインか、日本は目標のベスト8に進出できるのか。占うことは身近なところに山ほどあります。一筮(いちぜい)をさばいておけば(ひとつ占っておけば)、世情の行方に対する興味や日常生活の楽しみも大きくなり、そして何よりも肝心な自分自身の運勢判断に役立つこと間違いありません。12月の運勢を掲載しました。転ばぬ先の杖が周易です。ささやかな日常のお楽しみとしてご活用ください。今年一年ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。どうぞよい年をお迎えください。