「おもしろきこともなき世におもしろく」。幕末の風雲児、高杉晋作の言葉ですが、テレビの歴史番組だったか、新聞で、最近見かけました。有名な言葉なので作者が高杉であることは知っていましたが、改めてこの言葉に出遭って、あれっ、そうだったのと首をかしげたことがあります。私が覚えていたのは、「おもしろきこともなき世をおもしろく」でした。「世に」と「世を」、一文字の違いに過ぎないのですが、フレーズ全体から受け取る印象はずいぶん違うなと思ったのです。「世を」には、おもしろきなき世の中を面白くしてやる。「世に」には、おもしろきなき世でも自分の人生を面白く生きよう、というようなニュアンスの違いがあるように思います。改めそうやって確認してみると、勘違いして覚えていた「世を」より、オリジナルのフレーズの「世に」の方が、やはり幕末の激動期にあっても自分らしさを貫いた高杉らしく思えて、言いえて妙と納得がいきました。11月の易の一つに「兌為沢」(だいたく)という卦がありますが、この卦は「悦び」を卦徳としていて、自分から主体的に動くからこそ悦びが得られることを説きます。自分から動かなければいけないのですから、計算が必要であり、目的や見通しをしっかりもつことが求められます。そういう意味では人を当てにしたりできないなかなか厄介な卦ともいえますが、目的に向かってやる気のある人には、まさに我が意を得たりという心強い味方になってくれる卦といえます。高杉晋作は数え年でわずかに29歳という若さで世を去りました。その間に奇兵隊を創設するなど、維新の牽引者として、歴史に名を残したことはご存じのとおりです。そうしたことを踏まえて、改めて「おもしろき・・・」の言葉をかみしめてみると、高杉が短い生涯をノンブレーキーで、情熱の限りを尽くして走り抜けたことが、思い起こされるようです。もし高杉の生涯を占ってみたら、兌為沢を得ていたかもしれないな、などと妄想に駆られてしまいます。さて、早いものでもう11月。あなたの今月の運勢を掲載しました。今年は残暑が長引いたせいで、紅葉の本番はこれからとか。秋のひと時をアウトドアで楽しむのもいいですね。。
11月のあなたの運勢 http://hakuten.net/?p=3528