その3 『現代の易』占断編の冒頭あいさつより

 

■よりよい占断技術を身につけるために

占断の読み方・考え方

 

現代の易

 

占断編は文字どおり占断技術を身につけるためのものです。私の易占家としての経験を100パーセント活用して、運勢から不慮運判断までの17項目にわたって詳解してあります。

ここで注意したいのは、占断例はあくまでも卦と爻の考え方を示している点です。

たとえば、運勢を占って「乾初九」を得た場合でも、占った人の年齢、社会的地位によって、判断の内容に濃淡があるということです。60歳で大会社役員という地位にある人なら、ここ当分は行動することがむつかしいでしょう。新しいことについては見送るべきです。具体的には家の新築とか、議員への立候補などはうまみがありません。きっと失敗します。若い20歳の人なら恋愛へ深入りすることとか、海外旅行などの無理は慎むべきでしょう。このように判断します。

占断するには占断のやり方があります。それについては乾卦から順を追って詳しく説明してありますので、ていねいに読んでください。飛び飛びの拾い読みはしないことです。

次に易占術上達のコツは

①すべからく多筮であること

②当たるとかはずれるとかを考えないで答のはっきり出るものを占うこと

③自分の立筮した問題についてはノートにきちんと整理して参考にすること

④そして自分なりの易の考え方をまとめて忘備録を作ること

です。

私のたくさんの弟子の中から、いい判断をして伸びてくる人は、例外なしに自分なりのノートを持っています。そこには聞いた話、読んだ話、判断した結果などがびっしり書かれています。

私自身、易を多少でも理解できたのは、周易の本を何回も書き改めたからと考えています。講義用の本ですが200部だけ作って、品切れになると新しい解釈と判断で書きかえています。はじめのメモからいえば今回のテキストで8回書きました。

受講生の皆さんもめんどうからずに、自分のノートをしっかり作りましょう。それが上達の早道です。

占断の読み方のコツは、どうしてこういう判断をするのだろう、と考えながら読むことです。表面だけなでるように読むのでは、彖(たん)伝や爻辞の解釈をうまく自分のものとしてつかめないでしょう。

深く読んで、不明なところはスクーリングのときに質問しましょう。不明録もつくってみるといいでしょう。

易占術は必ず進歩上達するものです。

*『現代の易』については「もっと学びたい方へ」のなかの「横井伯典の本」をご参照ください。初心者を対象として書かれた通信講座用テキストなので、伯典流周易の実践エッセンスを身につけるには最適の書です。